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25年分の良いこと悪いこと、全部詰め込んだ事務所にさよならを告げる。思い出をつらつらと・・・

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いるものいらないものをダンボール箱に仕分けしながら、23年分の思い出を詰め込んだ事務所に別れを告げた。


実はこの事務所、もともとはファーストフードショップの厨房でした。当時私は手元にキャッシュがほとんどなかったので、内装業者に依頼することもできず、頭にペンキをポトポト落としながら、油だらけの天井や壁に自分一人でペンキを塗ったのです。


今日はこの事務所にまつわる思いをつらつらと書きたいと思います。


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銀行の支店長が「商売の虎の穴」の名付け親

この事務所は頭を使う場所。エアコンを付けていても夏は暑く冬は寒い場所。自分はこの事務所のことを今でも「商売の虎の穴」、今の自分をつくり上げてくれた場所だと思っています。「商売の虎の穴」というのは、当時お金をご融資頂いた第一勧業銀行支店長様が、はじめてこの事務所にお越しくださった時の第一声でした。「元気そうな事務所。まるで商売の虎の穴みたいだな!」とおっしゃって下さったのです。

お金を生まないところにお金を絶対にかけない

豪華な事務所なんていらない。豪華な社長室もいらない。お客様の目に入らない場所にお金は絶対にかけない。そんなお金があるんだったら人を雇ってサービス向上に努めたり、従業員の福利厚生費にあてる方がよっぽどマシ。床にはグリース・トラップがあって、夏場になると変な匂いが漂う。それでもお金をかけずにやってきた。

種銭の意味を教えてくれた事務所

種銭とは「金をためるときのもとにする金」のことです。なので電気代とか水道代に使うお金のことではありません。この種銭の意味を教えてくれたのがこの事務所でした。自分の懐にお金を入れたり、事務所にお金をかけるよりも先に、種銭をつくってそれを生かすことを考える。結果的にその方が長く経営を続けていけることを知った。

この事務所で「やらないこと」を決めていた

やりたいことばかり考えていると、やりたいことがどんどん溢れ出してきて、結局何をしたいのかよく分からなくなってしまいます。なので自分は「やりたいこと」よりも、「やらないこと」ばかりこの事務所で考えていたような気がする。

若い子は事務所の胡散臭さにビビるもの

一人雇える分の利益が出るようになってからてスタッフを募集しました。さあ事業を拡大するぞ!と意気込んでみても、面接に来た若い子は事務所の胡散臭さにビビッて一緒に仕事をしてくれない。それ以降、面接は事務所でしなくなりました(笑)

妻の一声が移転を決意させた

最後までこの事務所を残そうと思ったのですが、妻が「ここでよう頑張ったね。新しい商売の虎の穴をつくったらいいやん!」とねぎらいの声を掛けてくれた。

おわりに

「商売の虎の穴」は新しい場所に移転しましたが、その思いや勢いは今でも続いています。昔の事務所では辛いこと、嬉しいこと、たくさんありました。妻との出会いもこの事務所でした。ありがとう商売の虎の穴!!



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