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パソコン教室の廃業が後を絶たない中で、今後の教室経営について考えてみる。

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パソコン教室の廃業が後を絶たないので、これからパソコン教室で起業(開業)しようとお考えの方のために教室タイプ別に今後の教室経営について少しまとめてみたい。


さっそくですが、この記事をお読みになってるみなさんはパソコン教室がこれからもずっと生き残っていけると思いますか?


実は、私はパソコン教室というビジネスはあと10年程で終焉を迎えると思っています。そうです、現在存在するパソコン教室の多くは今より更に生徒を集めることが困難になってくる。オフィス資格型、初心者向け、中高年向けという切り口ではビジネスとして成り立たなくなってくる時代がやって来るのだ。


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ぶっちゃけた話、もうすでに生き残りをかけた戦いは始まっている。最近ではパソコン教室のアイドルタイムに子供向けのロボット教室を導入している教室も珍しくなく、経営ノウハウが豊富な大手パソコン教室でさえ導入しているケースが多々ある。


そもそも生徒さんを容易に集客できるなら、こんな子供向けの講座なんて必要ない。パソコン教室の売上が頭打ちしたので、新たな収入源を求め、子供向けロボット教室を始めているのだ。


私はロボット教室をパソコン教室に導入することを間違いだと言っているわけではない。逆に、それで収益が上がるなら素晴らしいことだとさえ思っている。ただ、今後5年、10年先を考えたとき、そんな小手先のテクニックだけでは先細りするだけなのにと危惧しているのだ。


ビジネスというものは「今が良ければすべて良し!」ではない。5年先、10年先を見越して、手元に資金が残っているうちに早めに手を打たなければ致命傷になりかねない。


私は日本社会におけるパソコン教室の「存在意義」を、ここでもう一度考えなければならないと思っている。



時代は変化しているのだ!



ではここで3つのタイプ、オフィス資格系・初心者向け・中高年向けパソコン教室、それぞれの「将来性」と、今後需要が見込める「教室タイプ」の計4つについて考えてみたい。特に今後需要が見込めるパソコン教室の「教室タイプ」については詳しく書き記していく。


オフィス資格系パソコン教室の経営が苦しい理由

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全国各地に今もなお存在するパソコン教室。しかしこのパソコン教室は近年減少傾向にあると聞く。振り返ってみれば、このパソコン教室というビジネスはWindows95が爆発的に普及した頃に開業ラッシュが始まった。


まずは就職に有利なオフィス系資格を取得するために高い料金を払ってでもパソコン教室に通う人が増えてきた。この頃は家賃の高い駅前でも充分ビジネスとして成り立っていた。しかし高い家賃を払っても成り立っていたパソコン教室も、オフィス資格のニーズが減少したことで生徒数が激減、駅前から撤退を余儀なくされた。


ぶっちゃけた話、求人広告を見てもパソコン経験者優遇とかオフィス資格者優遇なんて文字は消えつつある。今求められている資格は、プログラミング関連のもっと専門的な資格だ。現代ではオフィスなんてできてあたり前の時代になっているのだ!


初心者向けパソコン教室は「楽しむ」へシフト

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では、初心者向けのパソコン教室はどうだろう。


今後パソコンの使い方を知らない人を見つけるのは、携帯電話を使ったことがない人を見つけるのと同じくらい難しくなる。


親切丁寧に何回でも教えます。なんてキャッチコピー、そんなのはあたり前、だれの心にも響かなくなる。そんなことより、もっとパソコンでできることを知りたい。そしてもっと活用したいといったニーズの方が明らかに高くなっている。


もはや「学ぶ」といった感覚ではなく、「楽しむ」といった方向性にシフトしているのだ!


こういったニーズを意識した講座を数多くそろえていれば、あと5年は飯を食っていけるのではないか。


中高齢者向けパソコン教室は「認知症」を意識

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中高齢者向けパソコン教室は駅前というより比較的家賃の安い地域でも経営が成り立っていた。気軽に通える庶民的なパソコン教室が求められる時代へと変化していったのだ。パソコンが爆発的に普及し、自宅の冷蔵庫のようにパソコンが一家に一台となった今、元気なシニア層は「趣味」としてパソコンをとらえるようになった。


なので、今現在、「ワード、エクセル、パワーポイントを学べます」みたいなキャッチコピーをチラシで大きくうたっても入会者はゼロに等しい。最近では認知症予防講座などとうたったチラシを頻繁に見かけるようになったが、実際の所、元気なシニアは認知症については気にしているが、そういった講座を直観的には欲していない。なぜなら「認知症」という言葉にネガティブなイメージを持っているからだ。


「認知症予防講座をはじめます!」というのではなく、「○○することで結果的に認知症予防につながる!」といった方がシニアのハートには心地良く響くのだ。


中高齢者向けパソコン教室の主たる見込み客は団塊の世代。今の日本、団塊世代の人口は半端ではない。この世代をうまく取り込むことができれば、あと10年は飯を食っていけるのではないか。また、シニアの集客に成功したらコミュニティビジネス*1へと発展させることも可能だ。


成長が見込めるパソコン教室のタイプは娯楽系

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パソコンは『娯楽』の入り口となる!

現代人は「パソコンを使えるようになりたい!」から始まって、今では「パソコンを使って何かを作りたい!」といったニーズが高まってきている。趣味を充実させ、娯楽を満喫させてくれるツールの一つとしてパソコンを所有しているのだ。


写真や動画を編集・加工して一つの作品に仕上げたり、インターネットを使って調べ物をしたり、お買い物をしたりすることを難なくこなしたいのだ。


つまり、パソコンを使って仕事をするとかそういった堅苦しいことではなく、もっと身近なもの。小さい子供が積み木をただ積み上げるだけの段階から家や車を作る段階に成長するように、現代人もパソコン操作を学ぶ段階から、それを使って何かを作り上げたいといった思いに変わってきているのだ。これはごくごく自然なことだ。


オフィス資格、初心者、中高齢者向けといった従来の括りではなく、「娯楽」が目的なら対象者はすべての年齢層ということになる。


娯楽系パソコン教室はタブレットを前面に打ち出せ!

いうまでもなく、これからはパソコンの堅苦しいスタートメニューから始まるのではなく、タブレットのホームボタンでいつでもどこでも起動するタブレットが主流になってくる。タブレットで出来ることを一つ残らず教えてあげるのだ。アプリだけでなくタブレットの付属品についても、詳しく何回も教えてあげるのだ。

タブレットなら80歳を超えた人でも使いこなせる

80歳を超えたシニアでもタブレットなら難なく使いこなせる。特にシニアには、いきなり使い方を教えるのではなく、タブレットがどうしてここまで普及したのか、そしてパソコンと比較して、「どこが」「何が」優れているのかを雑談を交えながら教えてあげることが大切だ。一つでも難しいと感じたら嫌気がさしてしまうので要注意!

娯楽系パソコン教室の教材はオーナー自ら作るべし

パソコン教室のオーナーならパソコンが大好きなはずだ。オーナー自身が今パソコンで楽しんでいることをまとめあげてテキストを作ってしまえばいい。パワーポイントやワードを使えばカンタンに作成できるはずだ。


お金を払えば誰でも購入できるこれまでのような面白くない全国画一的な教材ではなく、その地域に密着したテキスト、オーナーならではの教材を作ればいい。教材なんて自前の方がオーナーの想いも入るし、また生徒さんに安く販売でき、何より教室の利益になる。娯楽系の教材だからこそ、それができるんだ!


ぶっちゃけた話、娯楽系の教材で優れたものは今の日本には一つもない。

パソコン教室経営者が絶対に読んでおくべき3冊の良書

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「お客様をやめさせない」スクール&教室運営の仕組み (DOBOOKS)

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60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法

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おわりに

オフィス資格系でも初心者向けのパソコン教室でも黒字を出している教室はまだまだある。また、中高齢者向け(特にシニア向け)の教室は大きな利益を上げている教室も少なくないと聞く。しかしこれから5年、10年先までパソコン教室で飯を食うなら、今からでも遅くないので「娯楽」に焦点を当てた講座を用意すべきだろう。もしかすると、10年後のパソコン教室は小学生、中学生、高校生、大学生、そして社会人やシニアといった年齢の垣根を取っ払った娯楽系パソコン教室が主流になっているかもしれない。

*1:コミュニティビジネスとは、市民が主体となって地域が抱える課題をビジネスの手法により解決し、またコミュニティの再生を通じて、その活動の利益を地域に還元する事業のこと。



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