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訪問看護ステーションを安易に開業してはいけない理由

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訪問看護ステーションは安易に開業してはいけない。集客が非常に難しいからだ。病院の後ろ盾があれば良いが、そんなものをもたない民間企業が単独で手を出すと大ケガをする可能性が高い。


では、訪問介護ステーションを安易に開業してはいけない理由を3つ書いてみたい。

1.損益分岐点に達するまでの時間

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訪問看護ステーションは損益分岐点に達するまでの時間が長いため、開業前にかなりの運転資金を用意しておかなければならない。間違えても運転資金を金融機関から全額借り入れないことだ。そうじゃないとあとで支払いに追われるのは目に見えている。


訪問看護ステーションは報酬が手厚く、利用者が集まればかなりの利益を手にすることができるが、集客が困難のため現実はそんなに甘くない。


別事業があって、そこでの利益で家賃や人件費をすべてカバーできるなら開業してもいいだろう。もう一度言うが、訪問看護ステーションだけの事業で飯を食えるようになるまでには時間とお金が必要であることを決して忘れてはならない。


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2.報酬が下がる可能性

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訪問看護ステーションの報酬も介護事業と同じく、次期改正で大きく引き下げられる可能性がある。国の政策にすべてを預けるような事業は安定度に欠けるのだ。


余談になるが、以前、お泊まりデイサービスをフランチャイズで全国に数百店舗展開してきた会社も今では介護制度改定によって加盟店の多くが経営不振に陥り閉鎖する店舗が増えているという噂も聞く。

3.医療機関との連携

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医療機関との連携が成功するか否かのキーポイントとなることは言うまでもない。すでに開業しているなら経営者の仕事の9割は集客ということを肝に銘じて運営していく必要がある。一に集客、二に集客、三、四がなくて、五に集客なのだ!!

全国の訪問看護ステーションの実態調査

全国訪問看護事業協会が、2007年7月に実施した訪問看護ステーションの経営概況・緊急調査結果を書く。

  • 訪問看護ステーションの収益は,医療保険が約3割,介護保険が約7割。支出は,給与費が80.6%,経費が12.1%と費用のほとんどが人件費の業態である。
  • 2007年3月分の事業損益では赤字のステーションが全体の31.6%であった。特に,小規模のステーション(職員数,利用者数,延べ訪問回数が少ない)ほど赤字の割合が高くなっている。
  • 一方,黒字の事業所は,非常勤職員を多く雇用し,職員1人あたり給与費を下げ,職員1人あたり訪問回数を多くしている。なお職員1人あたりの給与費は黒字ステーションで33万6000円,赤字ステーションで37万7000円であった。



関連資料:訪問看護ステーションの事業調査

必要に応じてダウンロードしてお読みください。

訪問看護ステーションの事業運営に関する調査詳細 :厚生労働省

必読書

訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル

訪問看護ステーション開設・運営・評価マニュアル


今日の気づき

成功している訪問看護ステーションの経営者は利用者を集める人脈や知恵かある。そういった集客マネージメントをキチンとサポートしてくれるパートナーがいれば成功する確率は高くなるかもしれないが、そんなパートナーなんて容易く見つからない。卓越した経営戦略なしに訪問看護ステーションを開業すると大ケガをする。最後にもういちど言っておきたい。



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