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小規模デイサービスが倒産増加の中心になっている話を聞いて思うこと

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小規模デイサービスの倒産が相次いでいる。今回の介護制度の改定で1割以上報酬がカットされたことが大きな要因となっている。また、介護報酬だけでなく介護職員不足も忘れてはならない要因の一つだ。


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実は3年後の平成30年に介護制度の改定が再びあって、今以上に介護報酬がカットされるのではないかという噂もある。そうなった場合、小規模デイサービスの運営は事実上難しくなってくる。実際のところ、小規模デイサービスは不要だと言わんばかりの政策が今後も続いていくのではないかと危惧している。


ぶっちゃけた話、小規模デイサービスの廃業については2種類ある。一つは赤字が続き資金が底をつき継続して運営ができなくなるケース。そして、もう一つは利益が出ているうちに他の事業に乗り換えるケースだ。


ここで今年に入っての倒産状況(2015年1-4月「老人福祉・介護事業」)を見てほしい。

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2015年1-4月の倒産が6割増の31件
全体の企業倒産が低水準に抑制されるなか、2015年1-4月の老人福祉・介護事業の倒産は31件(前年同期比63.1%増、前年同期19件)にのぼり、著しい増加をみせた。また、負債総額も34億3,300万円(同21.3%増、同28億2,900万円)と前年同期を上回っている。ただし、負債10億円以上の大型倒産がゼロ(前年同期ゼロ)だったのに対し、負債5千万円未満が21件(前年同期比110.0%増、前年同期10件)と倍増し、小規模企業が目立った。


設立5年以内の事業者の倒産が6割
従業員数別では、5人未満が21件(前年同期比133.3%増、前年同期9件)で、小規模事業所の倒産が全体の約7割(構成比67.7%)を占めた。また、2010年以降に設立した事業所が19件(構成比61.2%)と6割を占め、設立から5年以内の新規事業者の倒産が多かった。このように小規模かつ新規事業者が倒産増加の中心になっていることを浮き彫りにした。


予想はしていたが、最近開業した小規模事業所が倒産しているケースが目立っている。整骨院などに併設した小規模デイサービスなら、デイサービスを廃業しても整骨院の事業が残るのでまだ飯は食えるが、小規模デイサービス事業単独の場合は、利用者を集めることが出来なければ事業そのものが消滅してしまう結果となる。


小規模デイサービスより自由度の高い介護保険適用外サービスという選択もある

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介護報酬がカットされた分の利用者を集客する能力、体力、気力があれば別だが、そうでなければ早いとこ廃業して新しい事業を模索した方が良い。飯を食える事業は他にもたくさんあるからだ。


例えば、高齢者(シニア)向けの介護保険適用外のサービス。これは本当に面白い。サービス提供価格も経営側で自由に設定できるし、時間的制限もデイサービスと比べればないに等しい。介護保険適用と適用外ではサービスの自由度がまったく違うからだ。


私が昨年から手掛けている介護保険適用外のサービスは、現在順調に収益を伸ばしている。介護保険でカバーできない部分を補う仕事だ。お客様の内訳は要支援1~介護2までの方となっている。デイサービスと比較して人件費が安く済むので利益率が高い。事業規模にもよるがデイサービスのほぼ2倍は確実に手元に残る。


小規模デイサービスの今後の運営について

私が経営しているデイサービスは現在わずかながら毎月利益を残しているが、今後どうなっていくかは不透明だ。もちろんこれからも運営していくが、5年後、10年後はどうなっているかは私にも予想がつかない。国の政策に乗っかって進める事業というものは、どんな分野であってもそういうものだと割り切っているところが大きいのかもしれない。別の言い方をすると、こういった類の事業を柱にした経営は不安要素が多いため良案とは言えず、極力避けるべきであるということだ。

デイサービスが生き残るための秘策

この記事には、本当は秘密にしておきたかった、私自身が経営危機を乗り越えた方法をあからさまに書き記しています。お時間があればお読みください。


おわりに

経営者にとって事業から撤退することは敗北ではない。事業を起こしたりする熱意が無くなった時が敗北である。私はそう考えている。



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